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2018年8月17日の大崎裕史の今日の一杯

山形県鶴岡市

「琴平荘」出身で2015年オープン。「ことの」と読むのかと思ったら、「琴平荘(こんびらそう)」から貰った一文字なのと、店主の名前が「今野」なので「琴の(こんの)」と読む。
暖簾は琴平荘が実際に使っていた暖簾でまさに「暖簾分け」。
東北では珍しく京都の製麺所「麺屋棣鄂」に頼んでいる多加水麺。この麺が良く出来ていて通常、製麺所は地元の店に出すケースがほとんどでそのため地元の麺(ご当地的な麺)に強いのがほとんど。ところが京都の製麺所なのに山形(特に鶴岡)の麺を研究して数少ない顧客のために鶴岡向けの麺を作ってしまったのだからスゴい。
この日は鶴岡の「琴」が付く三軒(琴平荘、琴の、琴壱)を食べたのだが、三者三様で食べ比べるとホントに楽しいし、どこもおいしい!澄んだ清湯醤油味であっさりしているが出汁が効いてグイグイ飲ませるスープ、というのは三店舗共通項がある。これらを「鶴岡ラーメン」と呼ぶには時期尚早かもしれないがあと数年経って、この3軒が目立ってくればそんな呼称ができてもおかしくない。レベルは間違いなく高いのだ。同じ山形県の中でも「米沢、山形、新庄、赤湯、酒田」などは完全にご当地ラーメンとして知られつつあるが、それらのご当地に負けないくらいにこの鶴岡もいい店が増えている。あとは地元の人達が「鶴岡ラーメン」を全国的に打ち出していけるかどうか?ラーメン好きが食べ歩く分には一泊二日でも廻りきれないほど、いい店がある。そんな中でこの店はラーメンデータベース鶴岡市2位。(1位は修業先である「琴平荘」)

お店データ

中華そば 琴の

山形県鶴岡市羽黒町黒瀬字黒瀬202
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。